なでしこジャパンが見せる革新と壁 ノルウェー戦から読み解く未来

なでしこジャパン ノルウェー戦で浮き彫りになった課題と未来への一歩
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勝利から遠くとも育つなでしこの今

📰 ノルウェーに0-2で敗戦、欧州遠征は未勝利に終わる(1分1敗)
📰 シグネ・ゴープセットに2発を許し、カウンターとミドルで決定機を作られる
📰 ボール支配・チャンス数で上回るも最後のゴールが遠く、世代交代期の課題浮き彫り


2025年10月28日(日本時間10月29日未明)、スペイン・アンダルシア州・ラ・リネアで行われた国際親善試合。

なでしこジャパン(日本女子代表)は、ノルウェー女子代表に0-2で敗れ、欧州遠征を1分1敗、そしてこの春以降の6試合で4敗2分と、勝利から遠ざかったまま終える結果となりました。

この結果だけを見ると厳しいですが、そこには確かな「変化の兆し」も、また「改善すべきポイント」も同時に存在しています。

なでしこジャパンが置かれる“変革期”

まず押さえておきたいのは、現在なでしこが「世代交代」と「戦術刷新」の真っ只中にあるという点です。

2023年のワールドカップでは輝きを放ったチームでも、2026年のアジアカップ/2027年のW杯を見据え、監督交代や若手起用が進んでいます。今回のノルウェー戦では、先発2人を変更し、白垣うの選手もデビューしています。

このように「今までのなでしこ」と「これからのなでしこ」の切り替え期において、勝利以外の“成長要素”にも注目すべきなのです。

数字以上に見える“未勝利”の意味

試合を振り返ると、なでしこは前半からボールを支配し、ペースを握る場面が多くありました。

特に2分には清水梨沙選手のアーリークロスから清家貴子選手がループシュートを狙う場面も。

ただ、27分に右サイドからのロングボールを起点に、ゴープセット選手がドリブルでPA侵入→股下シュートで先制を許す。31分以降、前半40分にも決定機を作りながらオフサイドで得点が認められず。

後半52分には、またもゴープセットに強烈なミドルシュートを叩き込まれ0‐2に。

以降はなでしこペースで攻めましたが、クロスバー直撃や相手GKセーブでネットを揺らせず。

このように、「支配していても勝てない」結果には、実は“攻守の細かいズレ”が見え隠れしています。数字上では1分1敗という結果ですが、その背後には次に繋がる着実な要素も存在します。

スタジアムで感じた手応えと課題

私が観戦ガイドとして特に注目したのは次の2点。

・家族で観るなら「誰が攻守で切り替えをしているか」を伝えられる。長谷川唯選手がキャプテンとして守備にも前線にも声をかけていた瞬間は、子どもにも「頼もしい!」と映ったはず。

・初心者向けには、「決定機を作る=ゴールになるとは限らない」というサッカーのリアルがよく見えた試合。前線で何度もチャンスを作りながら決め切れない、だからこそ応援の声が大きくなる。

ただし、課題も明確です。CB高橋はな選手・古賀塔子選手らがビルドアップでのパスミスを少し出しており、サイド突破時の守備対応にやや甘さが見えました。

次戦では「守備から攻撃への切り替え」の速度にも注目したいところです。

今、なでしこジャパンが磨くべき3つのテーマ

  1. 決定力の強化
     クロスバー直撃、オフサイド判定…得点の匂いはあるのにネットを揺らせない。家族で観ていても「もう1点入ってたら…」と感じる場面が散見されました。
  2. 守備の切り替えスピード
     ノルウェーのカウンターで2失点とも“サイド突破からミドル”という形。守備陣と中盤の距離・連携を詰めることが鍵です。
  3. 若手の経験量蓄積と融合
     白垣うの選手、籾木結花選手といった若手がデビュー。ベテランとの連携を深めながら、彼女たちの“伸びしろ”を実戦で磨くことが今後の勝利に直結します。

次戦・カナダ戦に向けた観戦チェックポイント

11月29日には、長崎・PEACE STADIUM Connected by SoftBankで、北米の強豪カナダ女子代表と親善試合が組まれています。

この試合では、

・長谷川選手の攻守両面での動きに注目。前線への飛び出しから守備貢献まで、“キャプテンの動き”を家族でチェックしましょう。

・若手起用の際、どれだけ試合のリズムを作れるか。「ボールを持ったら何を考えていたか?」を子どもと一緒に予想すると観戦が楽しくなります。

・テレビ・配信観戦でもOK。静止画やリプレイでも「守備の切り替え」「クロスへの反応」など“観るべき動き”を事前にチェックしておけば、初心者でも楽しめます。

ファミリーで観るならここを意識してみて

・スタジアムなら、選手ウォーミングアップ時に「今日は誰を応援する?」と決めてから入ると、子どもの興味が湧きます。

・試合中「ここでだれが頑張った?」を問いかけると、フォローしながら観戦できます。今回のような悔しい試合でも「守っていた選手」「クロスを上げた選手」を一緒に発見できます。

・試合終了後に「この1点が入ったら結果はどう変わったかな?」と家族で話すと、観戦がもっと深く、楽しくなります。

未勝利でも、前を向ける“なでしこらしさ”

結果だけを見れば「勝てなかった」という事実は厳しいものです。ですが、なでしこジャパンが今まさに描こうとしているのは、新しいチーム像と戦い方。

そして、その中で確実に“なでしこらしさ”が育ってきています。

私自身13年観戦を続けてきて、「勝ち続けるチーム」より、「試合後に成長を感じるチーム」に惹かれてきました。今回のノルウェー戦でも、勝てなかったけれど“成長の兆し”をしっかりと目にしました。

今は勝利の数ではなく、“変化の質”をともに見守る時期。家族みんなで応援しながら、次のカナダ戦、そして来年3月の女子アジアカップに向けての“なでしこジャパンの軌跡”に立ち会いましょう。


皆さんは今回のノルウェー戦、どんな印象を持たれましたか?

「決め切れないもどかしさ」だったでしょうか、それとも「次が楽しみ」と感じたでしょうか。

コメント欄であなたの感想や応援メッセージをぜひ教えてください!

一緒になでしこジャパンを応援していきましょう💪⚽

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