「ボールどこ? 見えない。」。
キックオフして数分後、私の隣で息子がぽつりとつぶやいたとき、胸がぎゅっとしました。
せっかく楽しみにしていた親子での初めてのスタジアム観戦なのに、周りはキックオフと同時に総立ちで応援モードになりました。
私の目線では完璧に見えているピッチも、身長110cmの子どもには、大人の背中の壁にしか見えていなかったのです。
ハーフタイムのころには「もう帰りたい」と言われてしまい、私は「どうしてもっと席を調べておかなかったんだろう」と、帰りの電車で何度も自分にガッカリしました。
あの日から、「子どもがちゃんと見える席ってどこなんだろう」と、スタジアムに行くたびに席を変えながら、家族で試してきました。
ここでは、その経験から見えてきた「サッカー観戦で子どもがちゃんと見える席の選び方」を、初めてスタジアムに行くパパ・ママにも分かりやすくまとめます。
サッカー観戦で子どもが「見やすい席」の条件とは?
まずは結論からお伝えします。
子どもが前の人の頭にさえぎられず、しっかり試合を楽しめる席は、ざっくり次のような条件を満たしていることが多いです。
- ゴール裏の立ち応援エリアは基本避ける。
- メインスタンドかバックスタンドの中段〜やや上段。
- 指定席か、ゆったり座れるファミリー向けエリア。
「なんだか難しそう」と感じるかもしれませんが、ポイントはシンプルです。
子どもの目線で考えたとき、何が視界をさえぎるのかをイメージして席を選ぶことです。
子どもにとっての“見やすさ”を決める4つのポイント
私が家族観戦を重ねる中で、「ここを外さなければ大きな失敗はしない」と感じているポイントが4つあります。
1.前の人との“高さ”の差
子どもは身長が低いので、大人と同じ席でも見えている世界がまったく違います。
スタンドにしっかり傾斜がついていて、一段一段の高さがあるほど、前の人の頭とかぶりにくくなります。
目安として、身長110cmくらいの子なら、段差が浅いスタンドでは前から3〜4列目は避けて、5列目以降を狙うと安心です。
2.立ち応援の有無
ゴール裏やホーム側の一部エリアは、試合中ほとんどの時間を立って応援する人が多いです。
大きな旗が振られたり、タオルが一斉に掲げられたりして、迫力は抜群ですが、小さな子どもにとっては「何も見えない場所」になってしまうことがあります。
初めての観戦や、まだ慣れていない子どもと行くときは、立ち応援中心のエリアは避けておくと安心です。
3.ピッチまでの距離と高さ
「どうせなら前の方がいいよね」と思いがちですが、実は前すぎるとプレーが見づらいこともあります。
特にトラック付きのスタジアムでは、前方の席は「近いけれど見え方は微妙」ということが少なくありません。
少し高い位置から見る方が、ピッチ全体を俯瞰でき、子どももボールの動きを追いやすくなります。
4.音と光の強さ
屋根が深くかかっているスタンドは、応援の声や太鼓の音がよく響きます。
応援が大好きな子には最高ですが、音に敏感な子どもだと、びっくりしてしまうこともあります。
また、夏のデーゲームは西日が強く当たるエリアだと、大人でもかなり消耗します。
音と光に弱いタイプの子なら、屋根がある中段〜上段、日陰になりやすい側のスタンドを選ぶと、落ち着いて試合を見やすくなります。
スタジアムの種類別・家族向けおすすめ席選び
次に、スタジアムのタイプごとに、どのあたりの席を選ぶと子どもが見やすいかを整理します。
サッカー専用スタジアムでの席選び
スタンドとピッチがぐっと近いサッカー専用スタジアムは、一歩足を踏み入れた瞬間から空気が違うように感じます。
どの席でも迫力は抜群ですが、あまりに前の列だとボールスピードが速すぎて、子どもは「近いけどよく分からない」と戸惑ってしまうことがあります。
私の家族も最前列近くに座った試合で、息子が「ゴール前ごちゃごちゃしてて見えない」と首をかしげていたことがありました。
それ以来、メインスタンドかバックスタンドの下段5列目以降から中段あたりを選ぶようにしています。
この高さならピッチ全体が視界に入りやすく、ゴール前の攻防も「今どこにパスが出たか」を子どもと一緒に追いやすいと感じています。
観戦クッションで少しだけ座面を高くしてあげると、前の人の頭をよけやすくなり、子ども自身も「よく見える」とうれしそうにしています。
さらに、軽いコンパクト双眼鏡が一つあると、コーナーキックの蹴る瞬間や推し選手の表情まで見えて、「またこの席で見たいね」と言ってくれるようになりました。
陸上競技場タイプでの席選び
陸上トラックがぐるりと囲んでいるスタジアムは、どうしてもピッチまでの距離が出てしまいます。
私も最初は「前の方なら見やすいはず」と思い、ゴール寄りの前方に座ったことがあります。
ところが実際は、視線がずっと下向きになり、子どもは「遠いし、どこでボール回してるか分からない」とポカンとしていました。
それ以来、あえて少し高い場所を選ぶようにしています。
目安としては、メインスタンドかバックスタンドの中段〜やや上段で、ピッチ全体がすっぽり視界に入る高さです。
できれば真ん中寄りのブロックを選ぶと、攻守の切り替えも追いやすく、「今どっちのチームが攻めてるの?」という会話も弾みます。
このタイプのスタジアムでは、軽いコンパクト双眼鏡が一つあると心強いです。
コーナーキックのキッカーやゴール前の駆け引きもはっきり見え、子どもが「今の蹴ったの○○選手だよね」と自信を持って言えるようになります。
観戦クッションも合わせて持っていくと、少し座面が高くなり、長時間でも姿勢を保ちやすくなるのでおすすめです。
双眼鏡やクッションは、それぞれの商品の詳細や重さ、サイズ感を案内でチェックして、家族のスタイルに合うものを選んでみてください。
ファミリー向けエリアがあれば最優先でチェック
最近は、多くのクラブで「ファミリー向けエリア」や「親子観戦シート」が用意されていて、小さな子ども連れには本当に心強い存在です。
私も子どもが3歳のころ、思い切ってファミリー向けエリアを選んでみたのですが、「ここなら少しくらい立ち歩いても大丈夫だよね」という空気が最初の一歩を後押ししてくれました。
周りも同じように小さな子ども連れの家族ばかりで、ぐずってしまったり、何度かトイレに立ったりしても、お互いさまという雰囲気があって本当に気持ちがラクになります。
席によっては、子ども向けの応援グッズがもらえたり、ハイタッチイベントや写真撮影がセットになっていたりして、子どもにとって特別な一日に変わります。
価格が少しお得に設定されていることも多いので、家計的にもチャレンジしやすいのがうれしいポイントです。
あわせて、公式のチケットアプリを使えば、家族分のチケット管理もスマホ一台で完結し、入場ゲートでバタバタせずに済むので、小さな子の手をしっかり握ったまま安心して動けます。
初めてのサッカー観戦で不安が大きいときほど、クラブの案内から「ファミリー」「親子」といったキーワードを探し、ファミリー向けエリアとチケットアプリをセットで活用してみてください。
年齢・性格別に見る「サッカー観戦 子ども 席選び」
同じ子どもでも、年齢や性格によって向いている席は変わります。
ここでは、私の実体験も交えながら、ざっくり3つのパターンに分けて考えてみます。
3〜5歳くらい:出入りしやすさと快適さを最優先
この年代は、試合の内容そのものよりも、「スタジアムという空間を楽しめるかどうか」が大切です。
長く座り続けるのが難しいので、出入りしやすさはかなり重要です。
おすすめは次のような席です。
- メインスタンド下段〜中段の通路側。
- 屋根がある、または日陰になりやすいエリア。
- ファミリー向けエリアがあれば、そこを優先。
私の子どもが3歳のとき、通路側の席にして本当によかったなと思ったのが、前半途中で突然「トイレ!」と言われた試合でした。
通路側なら、周りの人に立ってもらう回数も少なくて済みますし、抱っこしながらでもすっと出入りできて助かりました。
この年代には、観戦クッションと子ども用のイヤーマフがあると安心です。
固い座席だとすぐ「痛い」と言われてしまいますが、クッションがあるだけで座りやすさが段違いです。
イヤーマフも、「音が大きくて怖い」となりがちな子にとっては心強い味方です。
「スタジアム観戦用クッションの詳しい情報はこちら」「子ども用イヤーマフは対象年齢やサイズを公式の案内でチェックしてみてください」といった形で、後からリンクを貼ってあげるのも良いです。
小学校低学年:ピッチ全体が見える“中段指定席”がベスト
ルールも少し分かってきて、「あの選手が好き」「ゴールが見たい」と言い出すころです。
この年代には、
- メインまたはバックスタンドの中段〜やや上段。
- 指定席で、座席が決まっているエリア。
がおすすめです。
私の家族の場合、小学1年生になったタイミングで、思い切ってメインスタンド中段の指定席を選んでみました。
座席表とにらめっこしながら、「このあたりなら前の人の頭とかぶりにくそう」と、通路寄りの列を選びました。
当日は、観戦クッションに座って、コンパクトな双眼鏡を片手に、「あ、今のシュートかっこよかった!」と最後まで試合に夢中になってくれました。
双眼鏡があると、少し距離がある席でも「選手が近い」と感じられるので、子どもの満足度がかなり上がります。
落としにくいよう、軽くて首からさげられるタイプを選ぶと安心です。
小学校高学年〜中学生:本人の“楽しみ方”で席を変える
このくらいの年齢になると、
- 応援を全力で楽しみたいタイプ。
- 戦術やポジションをじっくり見たいタイプ。
など、楽しみ方が分かれてきます。
応援を体験してみたいけれど、いきなりゴール裏のど真ん中は不安という場合は、
- ゴール裏の端寄り。
- バックスタンドのゴール側上段。
など、“応援の雰囲気を味わいながらも、座って観戦できるエリア”を選ぶといいです。
私も、子どもが少し大きくなってきたころ、「今日はちょっと応援ゾーン寄りにしてみようか」と、いつもよりゴール側のブロックを選んだことがあります。
最初は音の大きさにびっくりしていましたが、イヤーマフを付けて一緒に手拍子をしているうちに、「またあっちの席でもいいね」と笑ってくれるようになりました。
「前の人の頭で見えない」を防ぐための具体テクニック
席種やエリアだけでなく、ちょっとした工夫で見え方を良くすることもできます。
自由席なら「段差の切り替わり」と「通路側」を狙う
自由席は同じエリアでも、座る場所次第で「神席」にも「全然見えない席」にも変わる不思議なゾーンだと感じています。
私が家族で自由席を選ぶときに、必ず意識しているのが「段差の切り替わり」と「通路側」です。
スタンドの途中で一段だけ段差が深くなる列があり、そこに座ると前の人との高さの差がぐっと大きくなります。
身長の低い子どもでも、前の人の頭をスッとよけてピッチ全体を見渡しやすくなるので、一度味わうとやみつきになります。
もう一つの狙い目が、ブロック内の通路側の席です。
真正面に人がかぶらず、少し横にずれた位置から見られるので、視界が抜けやすく、トイレや売店への移動もしやすくなります。
自由席で家族分の席をまとめて取りたいときは、キックオフの1時間半〜2時間前の入場を目安にすると、段差の良い列や通路側を落ち着いて選べます。
長時間の場所取りになることも多いので、折りたたみ式の観戦クッションがあると、大人も子どももお尻が痛くなりにくく、少しだけ座面が高くなって視界も良くなります。
最近は、公式のチケットや入場情報を確認できるアプリもあるので、入場時間やゲートを事前にチェックしておくと、自由席争奪戦にも落ち着いて向かえるのでおすすめです。
指定席は「真ん中の列より少し上+通路寄り」を意識
指定席を選ぶとき、多くの人がなんとなく「真ん中あたりなら安心」と考えがちですが、子ども目線だとそれでも前の人の頭で視界がさえぎられてしまうことがあります。
私の家族も、まさにブロックのど真ん中の列を選んで「まあ大丈夫でしょ」と座ったら、息子から「ゴール前が見えにくい」と言われてしまったことがありました。
そこで試しに、次の試合ではブロック内で真ん中より少し上の列、なおかつ通路寄りの席を選んでみました。
すると、前の人の頭と被りにくくなり、ピッチ全体がすっと視界に入り、「今どこでボールを奪ったか」が子どもにも分かりやすくなりました。
通路側なら、トイレや売店にも出入りしやすく、小さな子どもがいる家族にはその安心感も大きなポイントになります。
座席を1席ずつ選べるチケット販売サービスや公式アプリを使うと、座席表を拡大しながら「通路に近い」「中段〜やや上段」といった条件で細かく選べるので本当に便利です。
私も今では、スマホで座席表を見ながら、毎回同じ条件でチェックして購入するのが習慣になり、「前の人の頭しか見えない」という外れ席をかなり減らせたと実感しています。
座席指定ができる公式チケットアプリやオンラインサービスは、家族分の管理もしやすいので、一度使い方を確認しておくのがおすすめです。
観戦クッションで「ちょっとだけ座面を高くする」
スタジアムのイスは、見た目以上に硬くて冷たく、長く座っていると大人でもお尻がじんわり痛くなります。
私の子どもも最初の頃は、後半になると「お尻痛い」「まだ終わらないの」と落ち着かなくなってしまうことがよくありました。
そこで持ち込むようになったのが、薄めの観戦クッションです。
座面が少しだけ高くなることで前の人の頭をよけやすくなり、子どもの視界がすっと開けて「さっきよりよく見える」と顔がぱっと明るくなりました。
薄手で折りたためるタイプなら、リュックのポケットにもすっと入って荷物になりにくく、家族分を持っていっても負担が少ないです。
冷えやすいナイターでは、クッションが一枚あるだけで身体の冷えも和らぎ、最後まで集中して試合を見やすくなります。
空気でふくらませるエアークッションタイプなら、使わないときは小さく畳んでおけるので、遠征観戦にも便利です。
観戦クッションを選ぶときは、厚みやサイズ、持ち運びやすさを案内で確認しながら、家族の荷物量や子どもの体格に合うものを比較してみてください。
「スタジアム観戦用クッションの詳しい仕様や口コミは、紹介ページでチェックしてみてください」と一言添えておけば、読者も自分たちに合うアイテムを探しやすくなります。
イヤーマフ・帽子・レインポンチョで集中力を守る
スタジアムで子どもの集中力を守るカギは、実は「どれだけ快適にしてあげられるか」だと感じています。
大きな応援の声や太鼓の音、強い西日や冷たい雨は、大人以上に子どもの心と体を一気に疲れさせてしまいます。
私の家では、子ども用イヤーマフ、つばの広い帽子、薄手のレインポンチョの三つを、サッカー観戦の定番セットにしています。
ある試合で、チャントが響き始めた途端に子どもが耳をふさいで固まってしまったことがありました。
そのときイヤーマフをそっと付けてあげると、「まだちょっとうるさいけど、大丈夫」と表情がふっとゆるみ、最後までスタンドにいられました。
夏場のデーゲームでは、帽子があるかないかで子どもの体力の残り方がまったく違います。
強い日差しの中でもつば広の帽子があれば、まぶしさと暑さが和らぎ、「眩しくて見えない」という不満もかなり減ります。
薄手のレインポンチョは、急な通り雨やナイターの冷え対策として本当に頼りになります。
リュックに一枚入れておくだけで、子どもが濡れて冷えてしまう前にさっとかぶせてあげられ、「まだ見ていたい」という気持ちを守れます。
イヤーマフや帽子、レインポンチョを選ぶときは、サイズ感や重さ、撥水性などを商品案内でしっかり確認して、子どもの頭の大きさや荷物の量に合うものを比較してみてください。
「子ども用イヤーマフや観戦向きレインポンチョの詳細は、各商品の案内ページでチェックしてみてください」と一言添えて紹介しておくと、読者も自分の家族にぴったりのアイテムを探しやすくなります。
- 子ども用イヤーマフ。
- つばの広い帽子。
- 薄手のレインポンチョ。
チケットアプリで当日の“バタバタ”を減らす
小さな子どもの手を引きながら、紙のチケットを人数分管理するのは想像以上にバタバタします。
改札前でカバンをひっくり返して「どこにしまったっけ」と焦った経験が、私にも何度もあります。
最近は、クラブやリーグの公式チケットサービスのアプリを使えば、スマホ1台で家族全員分のチケットをまとめて管理できます。
入場ゲートでは画面を見せるだけなので、財布や封筒を出し入れする手間もなく、その分ずっと子どもの手をしっかり握っていられます。
座席番号やゲート情報もアプリ上でいつでも確認できるので、「どの入り口から入るんだっけ」と迷ったときもすぐにチェックできます。
家族や友だちにチケットを分配できる機能があるタイプなら、現地集合でもスムーズに合流できてとても便利です。
紙チケットよりなくす心配が減り、雨の日も濡れを気にせず使えるのも、子連れにはうれしいポイントです。
公式のチケットアプリの使い方や対応試合は、それぞれのサービスの案内で確認してみてください。
事前に登録やログインを済ませておくと、当日の入場がぐっとラクになり、スタジアムに着いた瞬間から子どもと一緒にワクワクを共有できます。
どのスタジアムでも使える「席選びチェックリスト」
チケットを買う前に「なんとなく」で座席を決めていた頃、私の家族はよく「思ったより見えない…」という残念な席に当たっていました。
そこで、スタジアムが変わっても毎回同じ順番で確認するチェックリストを作ったところ、ハズレ席がぐっと減りました。
1.スタジアムのタイプを確認する。
サッカー専用か、陸上競技場タイプかで、見やすい高さの目安が変わります。
2.座席のエリアを把握する。
メインスタンド・バックスタンド・ゴール裏・ビジターエリアの位置をざっくりイメージします。
3.ファミリー向けエリアの有無を探す。
「ファミリー」「親子」「キッズ」といった表記がある席がないか、チケット情報をチェックします。
4.傾斜と段差を写真で確認する。
観戦レポートや写真を見て、スタンドの傾斜や段差の深さをイメージします。
5.屋根と日差しの向きを確認する。
夏のデーゲームや雨予報の日は特に、屋根の有無と日陰になりやすい側を意識します。
6.トイレ・売店・授乳室との距離を見る。
小さな子ども連れなら、これらの施設に近いブロックを優先すると安心です。
7.実際の見え方の写真を検索する。
「スタジアム名+席の種類+列数」で探し、同じくらいの年齢の子を連れている人の写真があれば、とても参考になります。
このチェックリストに、座面を少し高くできる観戦クッションや、遠くのプレーも楽しめるコンパクト双眼鏡、座席位置を事前に確認しやすいチケットアプリを組み合わせると、初めてのスタジアムでもかなり安心して席選びができるようになります。
サッカー観戦 家族 席選び 見え方 子どものよくある質問
- Q. 子ども連れで絶対に避けた方がいい席はありますか。
-
A. 初めての観戦や、小さな子どもがいる場合は、ゴール裏の立ち応援エリアはできるだけ避けた方が安心です。
ほぼ90分立ちっぱなしで、大人の背中や大きな旗に視界をさえぎられ、「何も見えない」と子どもががっかりしてしまうことが多いです。
太鼓の音や大声のチャントの迫力にびっくりして泣いてしまうケースもあるので、「応援の熱」を体験するのはもう少し慣れてからでも遅くありません。
最初はメインスタンドやバックスタンドの中段あたり、またはファミリー向けエリアを選ぶと、座って落ち着いて観戦できて安心です。
観戦クッションや子ども用イヤーマフを一緒に用意しておくと、音や座り疲れのストレスも減り、「また来たい」と思ってもらいやすくなります。
- Q. 何歳くらいからスタジアム観戦に連れて行きやすいですか。
-
A. 個人差はありますが、私の感覚では3〜4歳くらいから、工夫次第でスタジアム観戦を楽しめるケースが多いです。
このくらいの年齢になると、座っていられる時間が少しずつ伸びてきて、「選手が走っている」「ゴールに近づいている」といった大まかな流れを一緒に追えるようになります。
実際に私も、子どもが3歳のときにデーゲームの短めの試合からチャレンジしましたが、通路側の席とファミリー向けエリアを選び、途中で歩きたくなったら早めにコンコースを一周する作戦で、最後まで機嫌よく過ごせました。
この年齢帯では、昼間のキックオフで、メインやバックスタンドの中段あたり、出入りしやすい通路側を選ぶと安心です。
あわせて、観戦クッションや子ども用イヤーマフ、日差し対策の帽子を用意しておくと、「疲れた」「うるさい」「まぶしい」といった不快感を減らせるので、初めてのスタジアムでも「また来たい」と思ってもらいやすくなります。
- Q. 自由席しか取れなかったのですが、どこに座れば子どもが見やすいですか。
-
A. 自由席なら、まず「段差が深くなる列」と「通路側の席」を意識して探すのがおすすめです。
段差が切り替わる列は前の人との高さの差が大きくなるので、子どもの目線でも前の頭をよけやすくなります。
通路側なら真正面に人がかぶりにくく、少し横からピッチを見られるので視界が抜けやすいです。
キックオフのかなり前にスタジアムに入って、実際に子どもに座ってもらい「この席からボールが見える?」と一緒に確認すると安心です。
そのとき、薄めの観戦クッションが一枚あると座面が少し高くなり、見やすさも座り心地もアップします。
さらに、軽いコンパクト双眼鏡があると、遠い位置からでもゴール前の攻防や選手の動きがよく分かり、子どもも試合にぐっと引き込まれます。
自由席を選ぶときは、こうした小さな工夫とグッズを組み合わせることで、「席運」に頼らずに子どもがしっかり試合を楽しめる環境を整えやすくなります。
- Q. 子どもが音に敏感で心配です。どのあたりに座ればいいですか。
-
A. 屋根の真下やゴール裏など応援の中心エリアは、太鼓やチャントの音がかなり大きくなるので、音に敏感な子どもにはあまり向いていません。
私の子どもも大きなチャントにびっくりして固まってしまったことがあり、それ以来は、屋根の端寄りやスタンドの上段・端のブロックを選ぶようにしています。
このあたりは音の圧が少しやわらぎ、「にぎやかだけど、怖くはない」というくらいのほどよい距離感になりやすいです。
あわせて子ども用イヤーマフを準備しておくと、「うるさくて無理」が「ちょっと大きいけど大丈夫」に変わり、最後までスタンドにいられることが増えます。
長い時間座るのがつらそうな子には、観戦クッションも一緒に用意しておくと、身体の疲れも減って、音以外のストレスも少なくなります。
イヤーマフやクッションは、対象年齢やサイズ感、重さなどをそれぞれの案内で確認しながら、子どもの性格や荷物の量に合うものを選んでみてください。
- Q. 雨予報の日でも、子どもを連れて行って大丈夫でしょうか。
-
A. 激しい雨や雷の予報の日は、無理をせず見送りにする方が安心ですが、小雨程度であれば準備次第で十分楽しめます。
私も「せっかくチケットも買ったし…」と迷いながら行った試合がありましたが、屋根のあるエリアの中段〜上段を選び、子どもにはレインポンチョと長めのレインブーツ、私たち大人には折りたたみのポンチョを用意して行ったおかげで、意外なくらい快適に過ごせました。
スタンドでは、子ども用の薄手レインポンチョ、着替え一式、フェイスタオル、観戦クッションの4点があると心強いです。
クッションがあると冷たい座面からの冷えを防げて、子どもがお尻の冷たさや痛さで集中力を切らすのをかなり減らせます。
さらに、荷物をまとめて入れられる防水性の高いリュックやトートがあると、濡れたポンチョやタオルも気にせず放り込めるので、帰り道まで含めてラクになります。
それでも子どもが寒そうだったり、震え始めたりしたら、無理をせず早めに屋内スペースに避難する、もしくはハーフタイムで切り上げる心づもりをしておくと安心です。
- Q. チケットは紙とスマホ、どちらがおすすめですか。
-
A. 子ども連れの場合は、スマホのチケットアプリを使う方が圧倒的に便利だと感じています。
紙のチケットは人数分をなくさないように管理する必要があり、改札前で「どこに入れたっけ」とカバンを探してバタバタしてしまうことがあります。
一方で、公式のチケットアプリや電子チケットサービスを使えば、スマホ1台に家族全員分のチケット情報をまとめて表示できるので、入場ゲートでは画面を見せるだけでスッと通れます。
私も以前は紙派でしたが、スマホに変えてからは、雨の日でもチケットが濡れる心配がなくなり、入場口で焦ることも減りました。
家族や友だちと現地集合する場合でも、アプリからチケットを分配できるタイプなら、事前に送っておくだけでスムーズに合流できます。
入場ゲートで慌てにくくなり、その分、子どもの手をしっかり握って進む余裕が生まれるのが、子連れにとって一番うれしいポイントだと思います。
公式のチケットアプリの詳しい使い方や対応試合は、事前に案内で確認しておくと、当日も安心して利用できます。
まとめ:サッカー観戦 子ども 席選び 見え方を成功させるコツ。
家族でのサッカー観戦を「楽しかった」「また行きたいね」で終わらせるかどうかは、席選びでほぼ決まると感じています。
最後に、子どもがちゃんと見える席を選ぶためのポイントを整理しておきます。
・小さな子ども連れの初観戦では、ゴール裏の立ち応援エリアは避けるのが安心です。
・メインまたはバックスタンドの中段〜やや上段で、できるだけ通路側を意識して選びます。
・サッカー専用スタジアムか陸上競技場タイプかによって、見やすい高さの目安が変わることを覚えておきます。
・観戦クッション、子ども用イヤーマフ、軽い双眼鏡、帽子、レインポンチョなどで、子どもの視界と快適さをしっかりサポートします。
・ファミリー向けエリアや公式チケットアプリなど、家族にやさしいサービスも積極的に活用します。
一番大切なのは、子どもに「またスタジアムに行きたい」と心から思ってもらえる体験を一緒に作ることだと思います。
席選びは、そのゴールに向かうための最初の一歩です。
あなたの家族にぴったりの“見える席”を見つけて、スタジアムでの90分を、写真や動画では味わえない特別な時間にしてあげてください。

